毎年恒例のこの作業は、梅雨が明け、本格的な夏が始まる「土用」の頃に行います。朝のうちに梅をザルに並べて天日に干し、夜は室内に取り込みを繰り返すこと3日間。太陽の光と風をたっぷり浴びて、梅はふっくらと、そしてしっかりとした保存食へと変化していきます。

干している間、梅の香りがふわっと漂い、夏らしさをより一層感じさせてくれました。こうした自然のリズムの中で行う作業は、手間がかかる分、なんともいえない充実感があります。

土用干しを終えた梅は、これから瓶に詰めて保存。しばらく寝かせてからいただく予定です。おにぎりやお弁当に入れたり、体調を崩しやすい夏の塩分補給にも重宝します。

毎年同じ作業でも、天気や梅の状態によって少しずつ違いがあるのが面白いところ。今年も無事に干し終えることができてひと安心。夏の手しごと、また一つ完了です。